植物園セミナー 第6回

神 代 植 物 園 2005.6/12  その1/ 2

今回のセミナーは調布市にある神代植物園でした。梅雨の真っ只中ということもあり、天候を心配しましたが、当日は見事な晴天に恵まれました。ここのところ土曜日の開催が多かったのですが、久しぶりの日曜日開催だったこともあり、参加者は22名。たくさんのご参加ありがとうございました〜。
これは花菖蒲ですが、みなさん、ハナショウブとカキツバタ、アヤメの見分け方をご存知ですか?  染野先生に教えていただいたので早速、お教えいたしましょう!!

●ハナショウブ→葉は黄緑から濃緑色で、中筋が表に1本と裏に2本。花は弁元が黄色く、湿地に生育します。
●カキツバタ→葉は黄緑色で幅が広く薄い。花の弁元に細長く白い筋が入り、水辺に生育します。
●アヤメ→葉は青白い緑色で幅が細い。花の弁元は淡黄色で周囲が白、白い部分に紫色の筋が入ります。乾いたところに生育します。
●ショウブ→ハナショウブの元になった野生種で、ほかがアヤメ科ですが、これだけがサトイモ科。花は、アヤメ科とまったく違う黄色の肉穂花序がつくので違いはよくわかります。

神代植物園ではバラが真っ盛り。「ねぇ、これは花が咲きすぎじゃなぁい。こんなに咲かなくていいのにねぇ」とMさん(右)。「そお? こういうのもあっていいんじゃないのぉ」とSさん。「それにしてもこんなに咲かなくたってねぇ、あなた」……。お聞きしていると、結構みなさんおもしろい会話をしているんですよね、ホント!
雑草の名前まで教えてもらえるのが、この植物園セミナーのいいところ。これはムラサキカタバミ。路傍や空き地などで広く見られる南アメリカ原産の帰化植物です。地下茎をおおう鱗茎で増殖するため除草ではなかなか根絶できず、土木工事や畑作業などでこぼれ落ちた鱗茎が撹拌され、あちらこちらから発芽するのだそう。たいへん繁殖力が強い植物です。
全国の山地や水辺に多く分布する落葉高木「ミズキ」。樹液が多く、早春に枝を切ると水がしたたり落ちるところから、水木という名前がつきました。
茎や葉に触れると臭いことからクサギと名付けられたそうです。そういわれたら臭いかどうか嗅がずにはいられませんよね。で、みんなで「ホントだ。臭いわぁ」と回し嗅ぎしました。
キリンソウ。キク科アキノキリンソウと名前は似ていますが、こちらはベンケイソウ科。名前の由来は、想像上の動物「麒麟」の胸が黄色いことからという説と、黄色い花が輪になって咲くからという説があります。
「カラタネオガタマ」なんていうむずかしい名前だとかえって忘れませんね。中国南部原産だそうで、花がバナナのような匂いがすることから、「バナナツリー」とも呼ばれているそうです。
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